COMMUNITY SHELTER

津波対策事業「コミュニティ
シェルター」の開発

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南海トラフ巨大地震に備え、浜松市内の保育園の園長先生が「園児の命を守るのが園の責任」と、造船会社に津波避難用のシェルター製造を直談判したのが「コミュニティ シェルター」誕生の第一歩でした。

同園は最大14メートルの津波の到来が想定された海岸から400メートルに位置し、避難可能な高台がない上に最も近い避難場所まではおよそ800
メートル。東日本大震災後、避難訓練を繰り返しましたが、園児約120人を伴いながらの避難では20分以上も掛かってしまいました。敷地内に避難タワーの建設も検討しましたが高額な上に園児が階段を上がるのには危険が伴うため効果的でないと判断し、その建設も断念。それならば、たとえどんな高さの津波が来ようとも、乗り込めば必ず助かる「潜水艦のようなシェルターはないか?」と インターネットで全閉囲型の大型タンカー船の救命艇を探し出し、日本にたった2社しか無いその製造会社に津波シェルターの製造を依頼することになりました。

弊社は、本シェルターの開発に参画し、大型タンカー向けの救命艇を保育園での津波シェルターとして使えるようにする為の様々な改良・開発作業に関わり、 津波シェルターとして安全に機能する「コミュニティ シェルター」が誕生することとなりました。更に、同じような問題で困っている地域の方々に津波対策の新たな選択肢を提案したいという想いで、2013年11月より本シェルターの受注生産に対応させていただきました。

  • 保育園周辺の沿岸部の様子保育園周辺の沿岸部の様子

    保育園周辺の沿岸部の様子

  • 園庭に設置された2号艇園庭に設置された2号艇

    園庭に設置された2号艇

  • 園児を優しく包み込むインナーシェル園児を優しく包み込むインナーシェル

    園児を優しく包み込むインナーシェル